ちょっとばたばたしていて、なかなかお話を増産できてないので、呟いたSSをアップしておきます。

 

いつかそれぞれ、1話にしたいなぁと思ってます。

 

ネムイのに、終わらないと言って、遅くまでバタバタと動き回っている。何か手伝おうか、と言っても、ネイルにメールなどでは手伝いようもない。先に寝ててと言われたからもそもそベッドに入ると、慌てたように近づいてきた。俺の腕を掴んで、ここあけておいてね、という。当たり前じゃないか。

 

何があったの、と聞いても首を振るだけのリカをただ抱きしめた。悔しい事があったのか、悲しい事だったのかはわからないけど、抱きしめる事しかできない自分が歯がゆい。どんな痛みも自分の中に閉じ込める君だから、今だけは側にいるよ。好きなだけ泣いていいから、その後は笑って見せて。

 

飲んでもいいよ、と一緒に誘われた職場の飲み会にでて、好きなだけ酔わせた。彼女を散々甘やかしておいて、周囲の視線には穏やかに笑みで返す。こんな可愛い人に近づくなと威嚇をこめる。羨望と嫉妬の眼差しが心地いい。君だけは何も知らないまま、蕩けるような笑みを浮かべる。独占欲と優越感の夜。

 

職場でカラオケに行ったと楽しそうに帰ってきた。少し掠れて歌いすぎたというけど、職場の男どもに歌わされたというのが気に入らない。少しの酔いもあって、甘えてくるからそこにつけ込ませてもらうよ。掠れた声なんて、俺以外に聞かせなくていいから、もっと掠れさせてあげる。

 

日中のメールは移動時間が多い。一言、二言が多いのに今日に限って、妙に長いメールがきた。『どうしたの』思わず聞いたら笑顔の顔文字が届く。『会議中に悪いことしてるの』って。真面目な彼女らしくなくて、可愛いすぎる。真面目にやらないと、と一応、送ったらペロリと舌を出したスタンプがきた。

 

初めは並んで歩いただけで、何と言うこともなく、散々迷った挙句に、考えるのをやめたらあっさり手を握れた。何気ない瞬間に、自然に手が伸びるようになって、まっすぐに差し出した手に、少しずつ躊躇いが消えていくのが嬉しかった。思わず掴んだ手を握り返された時、君の顔はなぜか泣きそうだった。

 

 

身だしなみだから、足の爪にも丁寧にネイルを塗る。サンダルはまだ早いけど素足のつま先まで知っている人がいるから。時々、可愛いね、といつの間にか チェックするから油断も隙もないの。忙しくても、慌ただしくても、女は捨てないわよ、と心意気だけは立派な夜のことは離れたあの人には秘密。

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